EastWest Silk レビュー(二胡・琵琶 前編)


はじめに

East West社の民族楽器の音源 Quantum Leap Silk のレビューです。今回は二胡と琵琶をピックアップしていきます。結構古い音源ですが、生々しいサンプルもあったりして気に入っている音源の一つです。

Silk は収録楽器数が25あって、それを一編に紹介するには量が多すぎて、私のスペックだと結局メーカーのスペック表+アルファ・・・みたいな、よくわからない内容になりそうなので、いくつか楽器をピックアップして小出しに書いていこうと思います。

それと、収録楽器が一部被っている Quantum Leap RA との比較もしていこうと思います。

とりあえず、二胡と琵琶を使ったデモです。こんな感じの音が出ます。


RAとの比較やレビュー等

Silk と RA は価格が同じ上に、被っている楽器もあり、どっちもEast West 製品なのでどっちを買えばいいのかちょっと戸惑う所ですね。もちろん両方買うという選択肢もあります。

丸一日とか悩む位なら時間が勿体無いので、それならば両方買うという選択肢もありますね。2回言いました。

Silkを先に持っていたのですが、RAが130ドル位になっていたので買いました。安いから買いったのもありますが、RAにしか入っていない楽器という理由もあります。

ざっくり比較

公式サイトに詳しくあるので、無くてもいい気がしますが・・・

・パーカッションが入っていない

Storm Drum 2 を買って一緒に使ってね。って書いてある通りですね。

・収録楽器が少ない

これも公式を見ればわかりますが、RA の方がパーカッションを含め種類は多いです。

・被っている楽器は別の物

しっかりと比べたりしてないですが、聴いた感じ違いますね。

・お互いを補完しあう部分も多い

Silk は琵琶、RA は三味線・琴、といった具合に違う楽器も勿論入っています。

両方買うという選択肢もあります(三回目)

二胡・琵琶共通で

Silk 全体に言える特徴ですが、

  • 超絶ドライな音で収録されている
  • 内臓のリバーブが優秀
  • パッチの名前がわかりにくい

って感じですかね。細かく書いていきます。

超絶ドライな音で収録されている

Silk 全体でそうですが、基本的にドライな音で収録されています。この辺は好みが分かれる所かもしれませんが、QLSO みたくウェットな音ではありません。

内臓のリバーブがいい感じ

Playエンジンに内臓されているリバーブは、Quantum Leap Spaces とほぼ同じ内容(もしくは同じ)のリバーブが収録されています。

Silk のリバーブがなんかいい感じだったので、セールの時にSpacesも買ったので機会があればレビューを書いてみたいですね。

今回は「Piano Hall1」っていうリバーブを使いましたが、Piano Hall だけで6種類あります。収録されているリバーブの種類は音源としては随一だと思います。

↓Piano Hall 1、2、 3 を順番に鳴らしただけです(笑)

パッチの名前が分かりにくい

これは私の勉強不足でもありますが、Bawu(wind)と書いてあってもなんの楽器かわかりません。windとあるので笛の一種か何かなんでしょうが。

ちなみに、二胡は「Er Hu」で琵琶は「Pipa」だそうです。

あとは、East West 特有のパッチ名も慣れない内は意味不明ですね。

Holly Wood シリーズなんかでもお馴染みですが、「ErHu NVVB DXF」みたいなパッチが Silk にもあります。

二胡について

Silkでは特に二胡には力を入れて作ったのか、公式の Silk の動画でも二胡の登場シーンが多かった気がします。私も二胡目当てで買いました。

色々と書きたい事があるのですが、

  • キースイッチが50もある豊富なアーティキュレーション
  • ゆったりした曲に力を発揮しそう?
  • レガートの挙動について
  • ロングトーンの音価の調整が難しい
  • ビブラートのクロスフェードについて
  • RAとの比較

って感じで、細かく書いていこうと思います。

とにかくアーティキュレーションが豊富

まあ豊富なんですが、奏法が50もあるので、この窓で見るのが辛い時もあります。

こんな感じのフレーズもccを全くいじらずに作る事が出来るので便利です。

↑打ち込んだ画面。下がキースイッチです。ベタ打ち状態ですね。

ちなみにキースイッチのパッチでは、レガートを切っておかないとキースイッチと実際に音をトリガーしている部分をポリフォニック認定(?)するのか音が出なかったり、奏法が切り替わらなかったりします。

それと、これはあくまでサンプルベースの物で、ベンドやボウチェンジのスピードを変更できない(っぽい)ので、メロディーとか曲のテンポなんかをある程度音源側に合わせる必要があると思います。

なので、がちがちに伴奏を作りこんだ後なんかは、レガートやスタッカートとccを使う事になりますね。

ゆったりとした曲が特に合いそう

ロングトーンの抑揚のついたフレーズがいい感じなので、ゆったりとした曲や音価の長いフレーズなんかには力を発揮しそうです。

ただ、音の減退やボウチェンジのタイミングがあるので、ある程度音源側に合わせるだけの余裕が残っている段階で作りこむ必要があります。

もちろんレガートでccを書き込んでもいいですが。

レガートの挙動について

気になるのがレガートについてだと思います。

ちなみにレガートパッチでは、cc1 の64以下が「sustain」で、65以上が「Legato」になります。Legatoはストリングスで言うところのポルタメントっぽい動きになりますかね。

↓まずは cc1 64 以下の物

↓次に cc 65 以上に設定した物

この手のレガートは全部に掛けるとかなりイヤらしい感じになりますね(笑)それと若干のモタりもありますが、気合で修正しましょう。

↓レガートの Fast パッチなんかもあります。

弓を早く動かす奏法なんでしょうか。音価が短い時しか使えない感じですね。

大変なので、綺麗につなぐ気はありません。ベタ打ちでどの位か分かるのもいいですし(笑)

それと、レガートパッチのレガートをcc64以下にした状態で、Play側のLegato・PortamentをOnにするとまた違った感じになります。

レガートパッチのレガートoff で Play 側のレガートをOn

レガートパッチのレガートoff で Play 側のポルタメントをOn

ロングトーンの音価は調整が必要

サステインでも

一度音が減退 ⇒ ボウチェンジ ⇒ 再度音が減退 ⇒ 音が止まる

となりまして、エンディングで伸ばしたい時なんかはちょっと工夫が要りそうです。

当然ベロシティーによって持続出来る長さが変わって来るので、それで若干調整も出来るかもしれませんが。

↓不自然なフレーズの終わりのデモ(笑)

二胡のレビューが終わってないので中途半端なのですが、長くなるので次回に続きます。